ちにたの梅雨
お宝眠る、コジュケイの響く庭。
コジュケイが鳴くと雨が降る、というけれど、
ここちにた家周辺では梅雨の雨降りの中、ずっと鳴き続けているコジュケイ。
毎年の父の日の花束はこの季節の庭の花「どくだみ」
嫌いな人にとっては"異臭騒ぎ?"となる程の個性的な強い香りを放つ。
小旅行から戻ってからなにかと落ち着かない日々が続く中、
たった2週間の間に
また一段と日影度が増した庭の全貌はまだ見えていなかった。
すでにあちこちから囁かれている今年の花の開花時季の早さ。
ちにた家の庭も例外ではなく、出発前から早々とどくだみの一番花が。
こんなに早くに咲いていたら、父の日の花束が出来ない」と思いつつ、
お茶用の収穫も、
生の葉にしかない強力な薬効をいただくことも少々遠慮がちだったが。
心配ご無用だった。
豊作!!と言っても
そしてその中から
私の背丈よりも高くなったジャンボニンニクの花茎が。普段はちょっと困った存在ではあるがこういう時には恩恵にあずかれる。
晴れれば豊作のどくだみはお茶用の乾燥と生葉の擦り潰し貼り薬用、
全草のチンキと花のチンキ用に分けられほぼ収穫。
その後は今は実った緑美しいホオズキが肥ってくる。
そしてシソもエゴマもトマトをはじめ
夏野菜(うちの場合は秋野菜か)はこれから。
要するに、普通の人が見ると何が何だかわからい状況ではあるが?
ちにた家にとってはお宝眠る庭。
地下茎やこぼれ種で
すぐに植物で征服されてしまいやすい上にもともとはそこに生えていた草を刈り、その窒素分を利用し、
炭素比率の高い新聞紙や段ボール、木綿や絹などを何層にも重ね分解を促し、
質の良い土をつくっていくパーマカルチャーのキーワード「自然遷移の加速」に沿った技術。
で、この場合はその一部を利用し、作業道の草おさえと土作りを一挙にやってしまい
(正式には踏みしめないが)分解した頃、隣接する植え込み部分の土へと盛っていく。
この方法で全く耕すことなく、流れる土や栄養素もその場で補え、多様な植物との共存によって作物にも目だった連作障害もない。
最初の見た目は悪いが、あっという間に落ち葉で覆われ馴染んでいく。
そして草は生えず通り道確保。
このわんさと緑濃き場所と隣り合わせに、
草一本生えなかったちにたが走り回っていた場所がある。
今年の春はちにた家としては珍しく、